post COVID-19
まだ治療薬は見つからず、ワクチンも完成していない。従って終息も見えないのだが、「この騒動が収まってから」についての記述が散見される。
短期的には経済の素人にも予測できる「不景気がくる(既にきている)」こと。不景気という表現で済むのであれば今回の影響の大きさからも御の字だろう。
「無事」終息できたという想定で考えてみる。先日会社の同僚とTeams上でIMのやり取りをした。同僚が言うには、「田舎に引っ越す」ことを家族と話しているとのことだった。彼女の仕事は人と直接会わなくてもほとんどできるらしい。そして今回のCOVID-19である。満員電車に乗ってオフィスに行くことに大いなる疑問を抱かざるを得ないというのだ。
彼女の様な人ばかりではないだろうが、意識に及ぼす影響は非常に大きい。
・なぜ都心に勤務するのか=都心へのアクセスを考えて居住地を選択するのか
・なぜオフィスに行くのか
・なぜ家では働けないのか
昨日高校の同窓生とオンライン呑み会をした。いいオッサン、オバサンである。ちょっと流行に乗っかってみた感もある。しかし、当日に発案、当夜に実行。このスピード感は、店を予約したり、移動したりの手間を考えると従来の方法では到底実現できないものだ。ましてや参加者が関東だけでも東京・千葉・神奈川と散らばり、おまけに浜松・京都からも参加するとなるとほぼ無理だ。
そもそもレストラン・居酒屋が営業していない中、物理的に集まることができないのだから、現時点では唯一の方法だ。
結論から言うと物珍しさもあったけれど、存外楽しいものだった。通常モード(ってなんだろう、そしていつ?)になっても選択肢に加わるのではないだろうか。
自分は普段マスクをしない人間だった。そして、必ずしも手洗い励行というタイプでもなかった。そんな自分が常時マスクをして外出し、ことあるごとに手を洗い、消毒薬があれば必ず使用する。これはこの騒動が終わってからも暫く続くのだろうと思う。消毒薬はあらゆる施設で設置必需品になるのだろう。
バイキング形式の食事はどうなるだろう?中華の円卓は?包まれない状態の食品展示はなくなるのだろうなとも思う。
本当に必要な時にだけオフィスに出社するようになるのだろう。自分が勤務するアメリカ企業などは勿論のこと、ハンコ文化に縛られ(たフリをしてい)た日本企業ももう知らんぷりは出来ない。オフィスマーケットには大きな変革が起きるだろう。
個人の不動産についても同じだ。昨年の豪雨によりタワーマンション神話が崩壊したが、それに拍車がかかるだろう。
飲食店に限らずこの騒動を乗り切れない会社も少なくないだろう。そういった意味で不況は避けられないのだが、そもそもここまで膨らんできた経済とはいったいなんなのか、そしてどうして「ヒト」だけこんなに地球上で増え続けているのか。無理なことは無理だとそろそろ冷静に認めても良いのかも知れない。人口をいきなり減らせという過激なことを言っているのではない。増やさない方法=ずっと成長する経済を諦める方法を考えてもいいのではないか。